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Volume 2, Issue2 April 2001

サイエンス・ダイレクトに新たに加わったタイトル

以下のタイトルが2001年2月・3月に、新たにScienceDirectに加わりました。

  

Assessing Writing

Catalysis Communications

Cognitive Systems Research

Comptes Rendus de l'AcadEmie des Sciences - Series IIB - Mechanics

Current Opinion in Pharmacology

Information and Organization

Journal of Hepatology

NeuroToxicology

Trends in Immunology

Trends in Molecular Medicine

Trends in Parasitology

 

ScienceDirect Web editionsでご利用可能なジャーナル

ScienceDirect Web editionsでは、冊子体をご購読いただきますと、同時にそのジャーナルの電子版にアクセスできるよう過去12カ月のコンテンツをご提供しておりますが、一部ご利用できないジャーナルがございます。あらかじめご了承下さいますようお願い致します。また、以下のウェブサイトでは、ご利用可能なジャーナルをご案内致しております。 
<http://support.sciencedirect.com/journals/wejournals.xls>

 

科学専用のウェブ検索エンジンScirus本格始動

包括的な科学専用のウェブ検索エンジン、Scirus(サイラス)は、ベータ版の提供後しばらくサービスを休止しておりましたが、4月より完全の機能を備えた製品としてリリースされました。Scirus は、Fast Search & Transfer ASA社<www.fastsearch.com> が提供する、最新の検索エンジン技術を用い、一般的な検索エンジンでは見付けることができない科学情報(アクセスが自由な情報とアクセスが制限されている情報のいずれも)の場所を正確に突き止めます。<www.scirus.com>

  

 

SGML / XML 入門パート2

<パワーと容易さの統合SGMLがHTMLを経てXMLとして「再浮上」した道>

 ポール・モスタート (シニア・テクノロジー・マネージャー、サイエンス・ダイレクト・ヨーロッパ

 

前号では、SGMLがエルゼビアの雑誌製作においてどのように位置づけられているかについて説明しました。本号では、SGMLの歴史を一般的に説明した後で、SGMLの構造化原理が「Webの言語」であるHTML(Hypertext Markup Language:ハイパーテキストマークアップ言語)にどのように適用されたのか、SGMLのパワーとHTMLの簡潔さがXML(eXtensible Markup Langauge:拡張マークアップ言語)にどのように統合されたのかについて詳しく説明していきます。

現在では奇妙に思われるかもしれませんが、1960年代には、IBMは世界最大の出版社の1つでした。同社のユーザーマニュアル、技術文書、OSのマニュアルなどの量は(パンフレットや他のマーケティング資料を数えなくても)、多くの伝統的な雑誌、新聞、書籍の出版社の出版能力を軽く越えていました。SGMLは、1960年代後半にIBMによってGMLとして最初に考案されました。この名称は考案したチーム(Goldfarb、Mosher、Laurie)の姓の頭文字をとったものです。その目的は、装置やソフトウェアの新版がリリースされる時にほんのわずかだけ変更があるようなマニュアルの更新をより良くスムーズに行う方法を実現することでした。この方法は非常に実り多いものとなりました。IBMのマニュアルの表現スタイルが明らかに優れたものになっただけでなく、構造が強制されたことによって新しい文書の中をたどりやすくなりました。

IBM以外の機関もすぐにこの利点を取り上げました。SGMLは、米国防総省でCALS(Continuous Acquisition & Life-Cycle Support:製品のライフサイクルの全工程の情報を一元的に管理してサポートするシステム)計画の文書標準になったときに大きく飛躍しました。この計画の目的は、電子システムに取り込む技術文書を標準化することでした。米国防総省は、装置や道具の部品毎に保守および修理マニュアルを要求します。すべての軍用車両は、非常に多くの供給業者から購入した数万もの異なる部品で構成されています。もし潜水艦に必要なすべての文書を紙で持ち込むことが要求されるならば、潜水艦はその場で沈没してしまうでしょう!

CALSによって、SGMLは航空産業で標準となり、また文書を構造化することを明らかに必要としていた科学出版社やディレクトリ出版社の多くも採用しました。SGMLはISO 8879として国際標準となりましたが、先に述べた機関以外にはあまり広がりませんでした。

SGMLが与えた影響が期待されたほどではなかった主な理由は、SGMLの開発者が紙の製品で可能な構造やスタイルのすべてのバリエーションを包括しようとした点にあります。そのため、多くのSGMLアプリケーションは無数のバージョンと難解な拡張を有し、生成されたSGMLコードは多くの場合非常に曖昧なものでした。これを処理できるソフトウェアは非常に強力なものでなければならず、それが標準的で安価なソフトウェアへの展開を大きく制限しました。また、SGMLの処理には途方もない計算能力が必要でした。基本的に、SGMLはあまりにパワーを持っていたので、しばしば専門家さえ混乱させました。関連してスタイリングの標準として提案されたDSSSL(Document Style, Semantics and Specification Language:構造を特定の表現に変換するための標準)もあまりに複雑だったために正式な標準にはならず、DSSSLスタイリングをSGML文書に適用するためのソフトウェアも当然のことながら開発されませんでした。

CERN(ジュネーブにある欧州原子核共同研究所)で1990年前後に行われた計画で事態は一変しました。ネットワーク上の文書をハイパーテキストリンクで結合するための仕組みがCERNの内部プロジェクトに所属したTim Berners-Leeによって定義され、これが今World Wide Webとして知られるものになりました。ベースとなった言語(HTMLと呼ばれた)はSGMLにゆるやかに基づいていましたが、コーディングは極めて単純でした。HTMLには最小限の構造しかありませんでした。HTMLは表現についてのコーディングだけをもとに発展しました。誰でも1時間もあれば見栄えのよい HTML文書の作成法を学ぶことができます。このアイデアはイリノイ大学で取り上げられ、1993?4年頃にMosaic(モザイク)と呼ばれるグラフィックツールが作成されました。中心となった開発者はMarc Andreesenで、後にNetscape社を設立し、あとは歴史が示すとおりです。HTMLコードは非常に単純ですが(あるいは単純であるからこそかもしれませんが)、産業全体がわずか5年で形成されてしまいました。

990年代後半にHTMLが大規模で複雑なアプリケーションに適用され始めると、HTMLの限界がだんだんはっきりしてきました。HTMLは柔軟性に欠け、表現方法だけに限定されています。典型的な例としては、Altavista、Lycos、ExciteのようなWebクローラー(巡回型検索エンジン)がHTMLの特定要素の「意味」を識別できないことが挙げられます。例えば、HTMLの要素は「見出し」、「太字」、「イタリック」などに限定されています。また、テキストが「テーブル(表)」に埋め込まれている場合に、本来の目的ではなく、単にテキストの要素をコンピュータ・ディスプレイ上に配置するために使用されていることが多く見受けられます。

そこで、SGML構造化のパワーと強力さに立ち戻り、それをHTMLコーディングの簡潔さと統合することが明らかに必要でした。そしてそれは1997年後半に始まったXML計画で実現しました。XMLは「SGMLのルーツに戻ったもの」と考えることができますが、SGMLよりずっと簡単で、一貫性があり、曖昧さがなく、SGMLを扱いにくくしていた飾りや難解な拡張を取り除いていました。基本的にSGMLはあまりにも時代に先行していたと言えますが、構造化についてのすべてのアイデアはXMLの中に明確に活かされています。また、XMLの理解はずっと容易で、SGMLに比べて学習曲線がそれほど急ではなく、適用するための敷居ははるかに低くなっています。最近、私がニューヨークの大きな書店を訪ねたところ、SGMLについての本は4冊しかありませんでしたが、XMLに関する本は本棚5段分もありました(ちなみにHTML についての本は合計で6つの書棚を占めていました)。

XMLは、今では出版以外の分野でも輝き始めています。例えば、電子商取引や航空会社の予約システムなどで、 XMLコーディングされたデータ要素が、元々は異なるシステムの間で交換されています。まもなく、いくつかの機関がチームを組んで、これまでは異なっていて互換性がなかったそれぞれの内部のIT環境を、XMLコーディングされたトランザクションフォームによってリンクさせることがあたりまえのことになるでしょう。例えば、出版社の予約購読システムが図書館目録システムとリンクして、更新情報、請求書、クレームなどを交換するようになるでしょう。過去に同じことを行おうとすれば、大量の技術的な詳細情報を交換することが必要で、多くの場合は専用のソリューションになってしまいました。XMLを採用することによって、唯一の要件は、それぞれのXMLフォームの構造について比較的簡単な合意をすることと、両者がインターネットに接続するか、あるいはエクストラネット(セキュア・インターネット技術に基づいた閉じたネットワーク)を構築することだけになりました。

過去2年間に多くのツールとパーサーが市場に現われましたが、その多くは従来SGML用のツールを提供してきたベンダーが開発したものだったので、SGMLツールを迅速に改造してXMLをサポートするようにできました。SGMLの難解な部分が取り除かれて、開発期間をずっと短くできるために、ツールは概して安価で、場合によってはフリーウェアとして入手できるものさえありました。Microsoft、Corel、Adobe、IBMなどのソフトウェア業界の著名な会社はXMLの優先順位が非常に高いと言っています。激しい競争が予想されますので、価格性能比が成功への鍵となるでしょう。

エルゼビアは、すでにXMLを中心としたいくつかの内部および外部プロジェクトに関わっています。外部プロジェクトの1つが MathMLの開発で、これは数式を構造化するためのXMLアプリケーションです。触れておきたいもう1つの外部プロジェクトに、STIXワーキンググループへの貢献があります。これは汎用のユニコード文字セット(ISO 12083)に科学的な付加価値を与えようとするもので、例えば、科学者が必要とする可能性がある実質的にすべての科学記号を包括し、無料で入手・配布が可能な科学フォントセットを含んでいます。XMLが適用されている進行中の内部プロジェクトもいくつかあります。触れておきたいものの1つはxPharmプロジェクトであり、これはデスクトップに薬理学情報を届ける新しい方法です。もう1つはScienceServerのインフラストラクチャーです。これはScienceDirect OnSiteの基礎となるもので、XMLの技術にしっかり基づいたものになっています。

  

エルゼビアでは、サイエンス・ダイレクトをご利用のユーザーを対象として、無料ユーザートレーニングを実施しております。詳細な検索方法など、皆様にサイエンス・ダイレクトをより効率的にご利用いただくためのもので、是非このサービスをご利用ください。なお、トレーニングの日程などにつきましては、貴図書館と打ち合わせさせていただきますので、ご希望を貴図書館のご担当者までご連絡ください。

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